● 2022-2-8
山小屋の窓辺で、今、赤ちゃんコーヒーの木が育っている。昨年(2021)の秋、「ミニ観葉植物」として300円ぐらいで買って来たものだ。今のところ(2022-2-8)、この寒さにも負けずに青々とした葉を付けている。コーヒーが育つには最低でも10°Cは欲しい。果たして、このまま冬を無事に乗り切れるか、ハラハラしながら見守っている。
コーヒーの木の正式名称は「コーヒーノキ」であり、アカネ科のコーヒーノキ(コフィア)属に属する植物の総称である。主な栽培種ではアラビカ種やロブスタ種などがある。アラビカ種の原産地は、エチオピア南西部の高原地帯だと言われているが、その他にアフリカ大陸西部から中部、マダガスカル島とその周辺には野生種が多く分布している。
作物としての栽培適地は限られており、北回帰線と南回帰線に挟まれた、いわゆるコーヒーベルトといわれている地帯である。また、標高は亜熱帯では600〜1200m、熱帯では1200〜2400mの一日の寒暖差が大きく朝晩に霧のかかるような山岳地帯が適している。直射日光と冬の寒さが苦手の植物である。
コーヒーが最初の果実(コーヒーチェリー)をつけるまで、最低でも3年、条件によっては5年もかかることもある。花は降雨後に咲き、チェリーが完熟するまで、さらに6〜9ヶ月かかる。しかも、同じ早さでは熟さない。一本の木に赤く熟した実と緑のままのものが混在する。その熟した実だけを数回にわたって丁寧に手摘みしなければならない。
収穫量は、1本の木で、年に1.4kg〜2.5kgで、これを生豆に精製すると266〜475g、さらに焙煎すると204g〜365gになってしまう。250gのコーヒーパック1袋ぐらいだと思えばいい。あまりの量の少なさと収穫時の苦労に驚いてしまう。もっと、しっかり焙煎して、じっくりと味わって飲まなければいけないと思う。
僕の夢は、このコーヒーの赤ちゃんを大きく育て、美しい白い花を咲かせ、真っ赤なコーヒーチェリーを実らせて、自分で焙煎して飲むことである。始めから終わりまで完全に自分だけのコーヒーを実現したいと思っている。何としてでも、この冬さえ無事に越せれば、これは決して夢ではない(笑)。 ーーーー その後の経過は、またお知らせします。
⚫️ その後のコーヒーの木 2022-7-12
現在(22-07-12)、冬の寒さにも耐えたコーヒーの赤ちゃん木は順調に育っている。このところの暑さと湿気で、故郷のアフリカを思い出したのか、新枝が急速に伸び出した。ツヤツヤした深緑の葉が美しい!